画像は、生駒聖天党の秘伝羊羹です。
作り方の基本は、歓喜団の餡と同じで胡麻油を加えず寒天を入れて
固めます。
味は、普通の羊羹とは違いエキゾチックなアジアン風な仕上りで、
早い話、太田胃散風味の小豆餡です。
昔の宝山寺では、この羊羹をサイコロぐらいの四角に切り、歓喜団の
餡にしました。
この餡に合う様な皮を考案して、現在の巾着型に辿り着いたそうで、
巾着型歓喜団は、宝山寺が発祥です。
この巾着歓喜団を作れる人達を指して歓喜團と呼び、生駒聖天党に
属していました。
明治に入り神仏分離令が出されるまでは、生駒神社の宮司達さんも
生駒聖天党の一員だったとの話です。
この度は、納め観音の供え物として秘伝羊羹を作り、今年一年の感謝を
致しました。
久々に作ったものですから、砂糖の匙加減を間違えた様で甘過ぎました。
今では、レパートリーも増え、そこそこの物は作れるようになりましたが、
まだまだ、修行が足りません。
和菓子作りには、少々、自信があって、もし、出家していなければ、
北茨木市の石井製菓に弟子入りして、和菓子職人を目指したと思います。
丁度、米米CLUBのたっちゃんが浪漫飛行を作詞している頃に喫茶店で、
スカウトされました。
浪漫飛行が大ヒットした時、織田無道さんも非常に喜んでいました。
当時のたっちゃんは、甘さ控えめの物が好きだったらしく、菓子よりも、
歌詞の方に興味があると話していたのを覚えています。
来年の目標として、この秘伝羊羹を使った巾着型歓喜団を再現しようと
思っています。
その他にも、秘伝の葛餅と蕨餅があり、何れ、掲載する予定です。